2010-01-01から1年間の記事一覧

謎解きはディナーの後で

謎解きはディナーのあとで作者: 東川篤哉出版社/メーカー: 小学館発売日: 2010/09/02メディア: 単行本購入: 25人 クリック: 2,286回この商品を含むブログ (404件) を見る題名もさることながら、表紙見た瞬間にびびっときました。ええ、執事とお嬢様で推理小…

ゴールデンタイム1春にしてブラックアウト

とらドラ!の著者、竹宮ゆゆこさんの新作である。とらドラ!が高校を舞台にした作品であるのに対し、こちらは大学が舞台である。あらすじ 浪人して大学に入った主人公「万里」は「柳澤」そして圧倒的なお嬢様オーラを出す少女「香子」と出会う。香子は幼馴染…

変な学術研究2

今回紹介するのはエドゥアール・ロネ著「変な学術研究」シリーズである。現在2冊出ている。1は科学、2は法医学が中心として取り扱われている。内容は一切つながっていないので興味を持ったほうから読んでも構わない。例によってアマゾンからあらすじを引用さ…

白夜行 東野圭吾

この時期まで野球が見られる事に幸せを感じるロッテです。前回から大分時間が経ちご無沙汰な感じではありますが… もうすっかり寒くなって秋はどこ行ったって感じで寂しいです。好きな季節なのにね。 さて、今回紹介するのはこの作品白夜行 (集英社文庫)作者:…

マリアビートル 伊坂幸太郎

お久しぶりです。もっさんです。 今回紹介させていただくのはゴールデンスランバー以来3年ぶりの書き下ろし長編という(本帯より) 伊坂幸太郎さんのマリアビートル。マリアビートル作者: 伊坂幸太郎出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)…

夏と花火と私の死体

夏と花火と私の死体 (集英社文庫)作者: 乙一出版社/メーカー: 集英社発売日: 2000/05/19メディア: 文庫購入: 10人 クリック: 218回この商品を含むブログ (332件) を見るホラーでドキドキしたのは久々かも。というか本作はサスペンスというほうがいいのかも知…

キノの旅14

1年ぶりの新刊、キノの旅14冊目。旅人キノたちが訪れた色々な国の話が1冊につき10話ほど書かれている。どの国も独自の文化や普通では考えられない風習を持っており、内容が重い話では自分の常識を疑ったり考えさせられたりしたときもあった。どの話も…

樹霊 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M と 3-1)作者: 鳥飼否宇出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2009/09/30メディア: 文庫この商品を含むブログ (6件) を見る 私は目を疑った。冒頭から木が空を飛んで敵軍をなぎ払ってる。「まあ、アイヌの伝承だし……」と…

月と六ペンス 著・サマセット・モーム 訳・厨川圭子

ども、浮浪者です。暑さ寒さも彼岸まで。一気に寒くなってきましたね。こんな日は鍋喰ってさっさと風呂入って寝るに限ります。そして、昼間まで寝るという(笑)。こんな生活のペースで10月から始まる学校にちゃんと出られるかが心配です。はじめに さて、今回…

春が嫌いになった理由

はじめまして。もっさんです。約束の日から大分遅れてしまいましてすいません…(汗)こちらのブログでは堅苦しくなくさらっと読んでいただける文章に個人的にはしたいと思うのでよろしくお願いします! さて今回はじめてブログで書評を書くにあたって選んだ…

人間失格

私は人間失格を今回初めて最後まで読んだ。人間失格とは言うが、金を使いまくって薬に手を出したことは人としてダメだが、その他は仕方がないように思う。 幼いころに仮面をかぶって生きてきた主人公が哀れでならない。自分ならきっと耐えられないだろう。主…

タイムスリップ森鷗外

すいません、遅刻しました。 - 題名と表紙の絵を見てお分かりいただける通り、明治から大正にかけて活躍した作家、森鷗外が現代にタイムスリップしたら?という話である。病の床にあった森鷗外は、ある夜、道玄坂を歩いていた際に襲撃を受ける。崖から突き落…

ハサミ男

今日は横浜国立大学の大学祭である清陵祭の最終日でした。 われらが友蔵は参加しませんでしたが、私自身は他の兼サーの企画に参加していました。 いやー楽しかった。カビゴン対策を63で落とすのは愚かでした。今日の書評は殊能将之の「ハサミ男」ハサミ男 (…

もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読

投稿予定から大幅に遅れて申し訳ありません、ロッテという者です。紙ベースでの書評では堅苦しい感じなのですが、ウェブ書評では少々「素」を出していきたいと思います。ということでちょっと乱暴な言い回しが出てくると思うのですがご理解ください・・・も…

サマータイム

小生、ネタばれの類は自重しませぬ。故に未読の方はこの素晴らしい作品を是非一読して、淡い青春の群像劇を御観覧あれ。もう読んだという方は、もしヒマな時間に殺されそうなのであれば、この拙文でその時間を逆に返り討ちにしてしまいましょう。では、始め…

とらドラ・スピンオフ3! (注)ネタばれやや含む

最初のブログ書評で俺が何を選ぶかっていったら「とらドラ!」しかないでしょ☆本作はとらドラ!シリーズ1年ぶりの新刊にして、シリーズ最後の本だ。これは過去に特典としてDVDやゲームなどに収録された番外編と、新たな書き下ろしをまとめたものである。今…

ベン・トー―サバの味噌煮290円

夜、スーパーで売れ残ったお弁当や見ると、こんなシールが貼ってあることがある。 「レジにて半額」 残ってしまえばゴミとなる惣菜たちを、少しでもお金に変えようという店舗側の努力。それこそが半額シールである。そして、半額シールは同時に、お腹を減ら…

十角館の殺人

「僕にとって推理小説は、あくまでも知的な遊びのひとつなんだ。小説という形式を使った、読者対名探偵、読者対作者の刺激的な論理の遊び。それ以上でも以下でもない。だから、一時期日本でもてはやされた“社会派”式リアリズム云々は、もうまっぴらなわけさ…