変な学術研究2

今回紹介するのはエドゥアール・ロネ著「変な学術研究」シリーズである。現在2冊出ている。1は科学、2は法医学が中心として取り扱われている。内容は一切つながっていないので興味を持ったほうから読んでも構わない。

例によってアマゾンからあらすじを引用させて頂く。

アカデミックな「お馬鹿」たちの超ジョウシキ研究報告集!

悪ふざけで釣りたてピチピチの魚を飲み込んだらなんと窒息死! ちょっとしたお楽しみのためにガムテープで口をふさいだらそのままご昇天……誰もが平穏な死を迎えるとは限らない殺伐とした現代で、不可思議な死の真相を暴いてくれる法医学者たちの冷静な仕事ぶりに密着。殺人、自殺、病死、事故死などあらゆる死の現場に立ち向かう彼らには涙を流すヒマなどない。めざすはただ真実のみ! 超ドまじめサイエンス・コラム集

と、だいたいこんな感じである。ミステリ小説書くのに法医学書を読むのはめんどくさいのでこういうのですませちゃおうと買ってみたが、これが不謹慎ながらとても面白い。
取り扱われている死体の大部分が自殺である。タイトルに「変な」とつくだけあって、ずば抜けて奇妙な自殺方法ばかり集まっている。
曰く「頭に釘を打って自殺」とか、
「ガムテープで窒息自殺」とか、
「胸を120回以上ナイフでさして自殺」とか
致死量のアヘンを服用して、自動車に乗り猿轡をして首にロープを巻きつけもう片方の端を外に固定し壁に向かって全速力で突っ走り燃料満載の車を炎上させる複合自殺

などが取り上げられている。
おいチョイ待てそれどう考えてもマフィアとのトラブルで消されただろ!?
という例がゴロゴロあったが、自殺である。法医学者が言っているから間違いない。
ちなみに自殺と断定する根拠は本書には載っていない。
だが引用元の名前とページ数が示してあるので根気があれば調べることも可能となっている。つーかほんとにしりたい。絶対圧力かかっただろ上の例なんか。

割と600円と手頃な値段で知的好奇心をそこそこ満たしてくれるいい本である。積極的に買い求めるまででもないが、手持ち無沙汰なときふと本屋でこの本を見かけたら買ってみてほしい。

ちなみにミステリ小説を書こうと思ったものの5日で挫折しました。byアヤメ

変な学術研究 2 (ハヤカワ文庫NF)

変な学術研究 2 (ハヤカワ文庫NF)